この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【全話版】ストリート・キス
第7章 彼女ルールのおさらいと招かれてセックス
テーブルと椅子が四脚ほど。ソファはなかったと思う。ほどよくエアコンが効いていた。インテリアの類は、あったかどうか覚えていない。
テーブルの向こうに細身の男性が座っていた。無地のシャツに細い縁のメガネ。休日に自宅で寛いでいるにしてはきちんとした感じだった。
男性の前には紙パックの日本酒とコップがある。この人が彼女のご主人だ。
「江田くんだね。こんにちは。妻からよく君の話を聞いているよ」
「初めまして。おじゃまします」
…聞いているだって?彼女は僕のことを話しのか?それってヤバくないか?まったく貴女という人はいったい何を考えているんだ。
僕が座ると、彼はそれまで見ていたらしいテレビに視線を戻した。コップを取り上げ、一口飲む。
彼の声に酒の酔いは感じられなかった。穏やかで知的な話し方をする。招かれざる客(僕のことだ)への何かしらの感情は読み取れない。きっとこの人は酔っても乱れたり醜態を晒したりしないのだろう、そう思った。
「とりあえず乾杯しようよ。ビールでいいかな」
「あ、はい」
うなずいた僕に彼女がコップを差し出す。そこにビールを注ぐ。よく冷えていた。
テーブルの向こうに細身の男性が座っていた。無地のシャツに細い縁のメガネ。休日に自宅で寛いでいるにしてはきちんとした感じだった。
男性の前には紙パックの日本酒とコップがある。この人が彼女のご主人だ。
「江田くんだね。こんにちは。妻からよく君の話を聞いているよ」
「初めまして。おじゃまします」
…聞いているだって?彼女は僕のことを話しのか?それってヤバくないか?まったく貴女という人はいったい何を考えているんだ。
僕が座ると、彼はそれまで見ていたらしいテレビに視線を戻した。コップを取り上げ、一口飲む。
彼の声に酒の酔いは感じられなかった。穏やかで知的な話し方をする。招かれざる客(僕のことだ)への何かしらの感情は読み取れない。きっとこの人は酔っても乱れたり醜態を晒したりしないのだろう、そう思った。
「とりあえず乾杯しようよ。ビールでいいかな」
「あ、はい」
うなずいた僕に彼女がコップを差し出す。そこにビールを注ぐ。よく冷えていた。