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人質交換を託された女
第15章 命脈
部屋が暑いからか、女性捜査員が「ごめんなさい…」と言い、ジャケットを脱いでいた。白いシャツでこちらを見つめる姿が、自分自身と重なった。私の目には彼女の白いシャツに、他の人には見えない縄が這っていく。そのイメージを拭い去ることができなかった。
私は捜査員を見つめ、「カウンセラーさんと2人で話したいです…」と動悸を抑え、要望を穏やかに伝えた。たとえカウンセラーだけに話しても、内容は全て上に報告されるということを理解していた。
捜査員がカウンセラーを見つめ、カウンセラーが頷いた。そして捜査員は立ち上がり、私は彼女が玄関を閉めるまで見つめていた。部屋は1LDKの間取りで、このリビングの他には寝室しかなく、捜査員が待機できる部屋がなかった。それは本当に申し訳ないと思った。
カウンセラーの女性が私を優しい目で見つめた。それは先程とは違う目だった。大きく深呼吸をして、口を開いた。
「犯人グループに身柄を拘束されました…抵抗することができませんでした…」
私は捜査員を見つめ、「カウンセラーさんと2人で話したいです…」と動悸を抑え、要望を穏やかに伝えた。たとえカウンセラーだけに話しても、内容は全て上に報告されるということを理解していた。
捜査員がカウンセラーを見つめ、カウンセラーが頷いた。そして捜査員は立ち上がり、私は彼女が玄関を閉めるまで見つめていた。部屋は1LDKの間取りで、このリビングの他には寝室しかなく、捜査員が待機できる部屋がなかった。それは本当に申し訳ないと思った。
カウンセラーの女性が私を優しい目で見つめた。それは先程とは違う目だった。大きく深呼吸をして、口を開いた。
「犯人グループに身柄を拘束されました…抵抗することができませんでした…」