この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人質交換を託された女
第15章 命脈
部屋が暑いからか、女性捜査員が「ごめんなさい…」と言い、ジャケットを脱いでいた。白いシャツでこちらを見つめる姿が、自分自身と重なった。私の目には彼女の白いシャツに、他の人には見えない縄が這っていく。そのイメージを拭い去ることができなかった。

私は捜査員を見つめ、「カウンセラーさんと2人で話したいです…」と動悸を抑え、要望を穏やかに伝えた。たとえカウンセラーだけに話しても、内容は全て上に報告されるということを理解していた。

捜査員がカウンセラーを見つめ、カウンセラーが頷いた。そして捜査員は立ち上がり、私は彼女が玄関を閉めるまで見つめていた。部屋は1LDKの間取りで、このリビングの他には寝室しかなく、捜査員が待機できる部屋がなかった。それは本当に申し訳ないと思った。

カウンセラーの女性が私を優しい目で見つめた。それは先程とは違う目だった。大きく深呼吸をして、口を開いた。

「犯人グループに身柄を拘束されました…抵抗することができませんでした…」
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ