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人質交換を託された女
第16章 侵入者
「君たち2人には、彼女の治療は無理だ…まずは彼女の体験を…身をもって経験することだ…そうじゃないと…彼女の気持ちが分からないだろう…」
田口さんの声を聞き、捜査員とカウンセラーは「ンン…」とうめき声を上げていた。
彼は捜査員の近くに腰を落とした。捜査員は何かをされると思い、体を必死に動かして抵抗しようとしていた。縄のギシギシという音が鳴り止まなかった。
彼は捜査員の耳から小さい物を取り出しているようだった。今度はソファの背後に回り、カウンセラーの女性に近付いた。彼女も警戒心が一気に増し、「ンン…」と声を上げていた。彼女の髪は耳に掻き上げられ、そこに彼の手が伸びた。小さなイヤホンのような物が取り出されていた。
田口さんの声を聞き、捜査員とカウンセラーは「ンン…」とうめき声を上げていた。
彼は捜査員の近くに腰を落とした。捜査員は何かをされると思い、体を必死に動かして抵抗しようとしていた。縄のギシギシという音が鳴り止まなかった。
彼は捜査員の耳から小さい物を取り出しているようだった。今度はソファの背後に回り、カウンセラーの女性に近付いた。彼女も警戒心が一気に増し、「ンン…」と声を上げていた。彼女の髪は耳に掻き上げられ、そこに彼の手が伸びた。小さなイヤホンのような物が取り出されていた。