この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人質交換を託された女
第16章 侵入者
そのイヤホンに見覚えがあった。私が銀行に侵入する際にも、そのイヤホンを身に着けていた。それは現場の音声を伝えるマイクであり、別の場所からの指示を聞きとれるイヤホンでもあった。

「2人で仲良く通じ合っていた訳か…」
そう言うと、田口さんは2つのイヤホンを、テーブルに置いてあったティーカップの中に入れた。テーブルには2人のために淹れた紅茶が置かれていた。きっと冷めていたに違いない。だが電子機器が水に浸されれば、機能不全になるのは明らかだった。

「彼女に罪悪感を植え付けて…自責の念で彼女を潰す気か…それで事件をうやむやにする気だろう…」

この言葉にカウンセラーの女性が反応した。左右の二の腕に挟まれた空間で、首を小さく横に振っていた。それでも伝えきれない想いから、彼女は肩を左右に振っていた。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ