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人質交換を託された女
第17章 セカンドカウンセリング
彼の『花』という言葉と、縄を掛けるという動作から、頭の中にドライフラワーが浮かんでいた。花の美しさを長く楽しむ、ドライフラワー。余分な葉と言うべき服を削ぎ落され、麻の紐で束ねられ、茎が縛られる光景が頭から離れない。

彼の持つ麻の縄は、胸の上下を、お腹を、最後には腰回りも絞り、私は身動きが取れなくなる。

後ろを振り返り、彼の姿を見つめる余裕もない中、後ろからしっかりと抱きしめられ、彼の芯の強さに攻めたてられ、女としての反応を止められない。

「ァン…ァ…ハァッ…」と息をするのも苦しくなるほど、口を開き、もっと隙間を埋めてほしいという肉体の声を表しているようだった。

彼に助けられ、赤いツルに体の幹を包まれ、彼の体に守られ、強さに身を委ね、女として花を咲かせようとしていた。

「ァ…ァ…ァ…ンンッ…」
腰が勝手に動くのを止められなかった。そのまま痙攣するように震え、彼の根が大きく膨らむのを感じ、彼の迸(ほとばし)るエネルギーを、最も深い部分で受け止めていた。
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