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人質交換を託された女
第1章 大役
捜査本部で把握できている情報は、犯人はおそらく数人、顔面がほぼマスクで覆われ、目と口だけしか露出していない。犯人グループは女性行員10名を人質に取り、立て籠もっている。男性行員と、その場に居合わせた利用客を解放し、事件現場から締め出した。犯人たちの情報は解放された人たちから得られたものだった。拳銃を持っている男がいるということだった。しかし、それが本物なのか、モデルガンの偽物なのか、素人目には分からなかったという。
犯人グループの視点から考えれば、人質を女性に限定すれば、外見からも容易に判断できる。男性を女装させて潜入させるには無理がある。いかに女性が有能であっても、抵抗力は男性相手では限界がある。
犯人グループの視点から考えれば、人質を女性に限定すれば、外見からも容易に判断できる。男性を女装させて潜入させるには無理がある。いかに女性が有能であっても、抵抗力は男性相手では限界がある。