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第5章 積み上げれた賭け金

リーダーの男はネックレスの石を手のひらに置き、見つめていた。

「これはサファイアかな…見事な石の仕上げだ…しかし光の当て方を変えると…中にレンズらしきものが見える…いい仕事だ…」

リーダーの男はそのネックレスを一番遠くにいた男に投げていた。

「それを金庫の行員…誰でもいい…首が寂しいだろうから…少々重めのサファイアを首から下げさせろ…」

それを受け取った男は「はい…」と告げ、すぐにこの場を立ち去ろうとした。
リーダーの男が慌てて指示を出す。

「他の人質が全員そのネックレスに映るようにしろ…」と伝え、ネックレスを受け取った男を行かせた。