この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人質交換を託された女
第6章 A Lucky Winner
オフィスチェアは再び動き出した。私の重苦しい気持ちを察するかのように、ゆっくりと前に進んだ。背もたれに縛り付けられているわけではない。それなのに私は自ら背もたれに身を預けていくほど、打ちのめされ、何のためにここに来たの…という気持ちでいっぱいだった。

「そこで止まれ…」
背後からリーダーの男が声をかけ、小走りで私たちを追い越し、第1金庫室の前で止まった。手には黒い布袋を持っていた。その小さな袋が何なのか、まだ分からなかった。

男は開いたままの金庫室の扉を抜け、中に入っていった。私の背後にいる男もオフィスチェアを押し、中に進んでいく。

女性行員10名が中に監禁されたままだった。私たちが中に入ると、彼女たちはゆっくりと頭を上げた。椅子に座る彼女たちにも疲れが見え始め、背もたれに深く体を預けていた。女性たちの目に力はなく、弱々しく私を見つめた。後ろに結んだ髪が乱れ、頬に髪が垂れ下がっている女性もいた。男たちがいない間に、何度もロープを解きたくて、もがき苦しみ、頭を振っていたという証だった。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ