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人質交換を託された女
第7章 敗北への突破口
「やめて…」
男性の独特な匂いに背を反らせ、息を止める。
前向きな気持ちが失われ、体が沈降していく。男の硬いものが唇に押し付けられ、キスをしてしまう。目の前に大きなわだかまりが残る。歯がゆい思いに耐え、敗北の漂う、鋭い匂いに、私は涙をのんだ。
「ァゥッ…」
男の先端が口に入っていた。まるで丸い形をしたドアノブを咥えたようだった。薬のような、金属のような味が広がり、嫌悪感を憶える味覚に、体が反発して、頭を起こそうとした。その反動で男の長い柱をグッと飲み込み、苦渋を黙って受け入れることが口惜しかった。こんなことになるなんて…と毒を飲むような心境だった。
「ハァッ…ハァッ…」
頬に男のヘアが触れ、男の柱を奥深く、それを支える座まで、頭(こうべ)を垂らし、ひれ伏すことになった恥辱に、失意の底にあった。熱い息を苦し紛れの悪あがきとして、根元に吐き出していく。
男性の独特な匂いに背を反らせ、息を止める。
前向きな気持ちが失われ、体が沈降していく。男の硬いものが唇に押し付けられ、キスをしてしまう。目の前に大きなわだかまりが残る。歯がゆい思いに耐え、敗北の漂う、鋭い匂いに、私は涙をのんだ。
「ァゥッ…」
男の先端が口に入っていた。まるで丸い形をしたドアノブを咥えたようだった。薬のような、金属のような味が広がり、嫌悪感を憶える味覚に、体が反発して、頭を起こそうとした。その反動で男の長い柱をグッと飲み込み、苦渋を黙って受け入れることが口惜しかった。こんなことになるなんて…と毒を飲むような心境だった。
「ハァッ…ハァッ…」
頬に男のヘアが触れ、男の柱を奥深く、それを支える座まで、頭(こうべ)を垂らし、ひれ伏すことになった恥辱に、失意の底にあった。熱い息を苦し紛れの悪あがきとして、根元に吐き出していく。