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第7章 敗北への突破口

観念すべき、覚悟すべき時がすぐ近くに迫っていた。抵抗するなんて無駄だと理解していた。男たちの手が私の肉体に触れても、手で払いのけることもできず、体をよじるだけ。肉体に縦横無尽に伸びる束縛に首を反らし、悶え苦しむことしかできない。

目隠しをされている状況でも、私は目を閉じた。最後に辿り着く先とは、自分の思ったとおりの末路だと、信じて疑わなかった。女として有りのままの淫らな姿を晒し、無防備となった女の膨らみや素肌に男の手が伸び、舌が這う。その後は肉体の隙間に欲深く、鋭く確信を突かれ、弱みを攻められ、噓偽りのない淫らな声で、我を忘れ、快を赤裸々に語ってしまうだろう。

ここまで来たら、泣いたり喚（わめ）いたり、そんなことはしたくなかった。過去には、そんなこともあったよね…と心の中で思い出す日が来ることを信じて、心に自ら鍵を掛けた。そして肉体に掛けられた封印に体をよじる。

背後の男の手が肩に触れるのを感じた。「ハァ…」と熱い諦めの吐息を猿ぐつわ越しに漏らした。最後は胸を張って、前を向きたかった。背後の男の誘導に従い、体を前に倒され、両肩をゆっくりと床に預ける。過酷な運命を受け入れる覚悟ができた。