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人質交換を託された女
第8章 佐伯の決断
背後の男の誘導に従い、両肩をゆっくりと床に預ける。そのまま頬を床に付け、お尻を突き出す姿勢にさせられた。そっと男の手がストッキングに触れ、ストッキングの生地がショーツと共に下ろされていく。体内から噴出してしまった体液のせいで、びしょびしょになった箇所は糊のように皮膚に貼りついていた。それが慎重に剥され、お尻が剝き出しになり、もう保護するものは何もない。

腹這いにさせられたら、もうお手上げだった。後ろに回された両腕は縛られたまま、何も手出しできなかった。上体を起こすこともできなかった。男が最後の薄い生地をゆっくりと剥ぎ取り、それは膝を抜け、足を抜け、きっとくしゅくしゅになり、小さな布に姿を変えたはずだった。

お尻を向けた先では、男がズボンを脱ぐ音がしていた。

「ンッ…」
男の手が脚に触れた。両膝が揃えられただけで、声が漏れ、身震いしてしまう。

膝の上にロープが掛けられ、両脚に拘束を感じると、「ふぅふぅ…」と息を吐き出した。
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