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人質交換を託された女
第8章 佐伯の決断
するとスカーフで覆われた目隠しが静かに解かれ、外されていく。目を開けた途端、目の前にいる人物に大きく見開いてしまう。
それは佐伯さんだった。虚ろな目で私を見ていた。銀行の制服を着たまま、床に座り込んでいた。
「気が付かなかったのか…君が脱がされた時から…ここにいたんだ…」
私を見下ろすリーダーの男を、私は力なく見つめることしかできなかった。そして私の猿ぐつわが外された。
私はすぐに「佐伯さん…」と彼女の名前を読んだ。彼女がこちらを向いた時、背後の男の手が私の露わになっていた胸に触れた。
「ァゥッ…」
とっさに出てしまった声に、慌てて視線を彼女から外した。
それは佐伯さんだった。虚ろな目で私を見ていた。銀行の制服を着たまま、床に座り込んでいた。
「気が付かなかったのか…君が脱がされた時から…ここにいたんだ…」
私を見下ろすリーダーの男を、私は力なく見つめることしかできなかった。そして私の猿ぐつわが外された。
私はすぐに「佐伯さん…」と彼女の名前を読んだ。彼女がこちらを向いた時、背後の男の手が私の露わになっていた胸に触れた。
「ァゥッ…」
とっさに出てしまった声に、慌てて視線を彼女から外した。