この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人質交換を託された女
第8章 佐伯の決断
私は彼女を見つめ、はっきりと伝わるように、縦に大きく頷いた。猿ぐつわで会話ができなくても、アイコンタクトで私の意思を伝えたかった。縛られてうつ伏せになっている姿を見て欲しかった。一度彼らに譲歩したら、心と肉体をロープで厳しく締め付けられてしまう、と。

佐伯さんが指先を伸ばし、ブラの肩紐に触れた。
それを見て、私は「ンン…!」と声を出し、彼女に再考を求めた。

肩紐が彼女の華奢な肩から落ち、両腕をすり抜けていく。それを何も手出しできずに、見ているのは辛かった。恥じらいが残る仕草で、彼女の両腕からブラのカップが外れ、太ももの上に落ちていた。

佐伯さんは両腕で自身の胸を何とか隠していた。

彼女が大きな決断を下した今、この第一金庫室は沈黙に支配されていた。

リーダーの男が沈黙を破る行動に出る。佐伯さんの横にロープが無造作に投げ捨てられる。彼女は黙ってロープを見つめ、その場から動かなかった。

リーダーは彼女の耳元で、「君は思ったとおりの女だな…」と呟いているのが聞こえてきた。するとスカートを穿いた彼女の両膝が、私の方を向いた。彼女はふっと強張った表情を緩め、そのまま俯いていく。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ