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人質交換を託された女
第8章 佐伯の決断
私は彼女を見つめ、はっきりと伝わるように、縦に大きく頷いた。猿ぐつわで会話ができなくても、アイコンタクトで私の意思を伝えたかった。縛られてうつ伏せになっている姿を見て欲しかった。一度彼らに譲歩したら、心と肉体をロープで厳しく締め付けられてしまう、と。
佐伯さんが指先を伸ばし、ブラの肩紐に触れた。
それを見て、私は「ンン…!」と声を出し、彼女に再考を求めた。
肩紐が彼女の華奢な肩から落ち、両腕をすり抜けていく。それを何も手出しできずに、見ているのは辛かった。恥じらいが残る仕草で、彼女の両腕からブラのカップが外れ、太ももの上に落ちていた。
佐伯さんは両腕で自身の胸を何とか隠していた。
彼女が大きな決断を下した今、この第一金庫室は沈黙に支配されていた。
リーダーの男が沈黙を破る行動に出る。佐伯さんの横にロープが無造作に投げ捨てられる。彼女は黙ってロープを見つめ、その場から動かなかった。
リーダーは彼女の耳元で、「君は思ったとおりの女だな…」と呟いているのが聞こえてきた。するとスカートを穿いた彼女の両膝が、私の方を向いた。彼女はふっと強張った表情を緩め、そのまま俯いていく。
佐伯さんが指先を伸ばし、ブラの肩紐に触れた。
それを見て、私は「ンン…!」と声を出し、彼女に再考を求めた。
肩紐が彼女の華奢な肩から落ち、両腕をすり抜けていく。それを何も手出しできずに、見ているのは辛かった。恥じらいが残る仕草で、彼女の両腕からブラのカップが外れ、太ももの上に落ちていた。
佐伯さんは両腕で自身の胸を何とか隠していた。
彼女が大きな決断を下した今、この第一金庫室は沈黙に支配されていた。
リーダーの男が沈黙を破る行動に出る。佐伯さんの横にロープが無造作に投げ捨てられる。彼女は黙ってロープを見つめ、その場から動かなかった。
リーダーは彼女の耳元で、「君は思ったとおりの女だな…」と呟いているのが聞こえてきた。するとスカートを穿いた彼女の両膝が、私の方を向いた。彼女はふっと強張った表情を緩め、そのまま俯いていく。