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疼く…
第9章 麻以の試練
『麻以』麻以にとっては 思いがけないお泊りとなってしまったね。『後悔は?』

『ありません、御主人様。』

『ほぅ。では麻以、あと②泊する勇気はあるかい?なければ今日はここまで。お湯に浸かって帰り支度しようかな。麻以の服もクリーニング済みだしね。どうだい?』

『御主人様、何故②泊なのでしょう、①泊はないのでしょうか。』

『無いよ。麻以、私が聞いていることに答えもせず、主に聞き返すとはいい度胸だね!まあいい。で?』

『御主人様のよろしいように』
私は慌てて 正座をし、おでこを床に擦り付けお辞儀をした。

『ん、じゃ、決定』

そういうと 御主人様はロープを持って来た。それも 凄くたくさん!

『朱いロープ!きっと似合うよ。おいで』

後ろ手にロープをかけた。緩めに、それだけ。

『親指同士、毛糸で括ろうね』

ロープは心理的なもので 本当の拘束は毛糸だった…

動けない… 御主人様を頼るほか 私は術がないことを理解した。
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