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疼く…
第13章 第8幕 宴のあとに
お別れの日………
外は雨になった。
「涙雨…」
そう思った。
朝食のサンドイッチは ちょっぴりしょっぱかった。きっと、涙のせい…
気持ちを入れ替え、化粧をして服を着た。
身体の跡が消えるまでには 立ち直ろう!
食べていくための仕事がある、メソメソしたらダメだ。
また逢えるのだから。
『また逢える…』
呟いた
車に乗り、そして走り出した。
『御主人様、麻以にも一本ください』
吸えない煙草…でも 欲しかった。
火を点けた。当然むせる。煙草の煙に涙を隠した…
『昼食を一緒に食べて帰るといい。』
『大丈夫です…』
御主人様の誘いを断り、車を降りた。
『連絡するよ』そう言い残し、車が遠くに小さくなっていった……。
……………………………
私はひとり、座り込んだまま 宙を見つめ しばらく動けなかった。
土日を挟んでいるから、出勤まで まだ少し休みが残ってはいるが、私は 明日から仕事に出ると決めた。
何かに夢中になって身体を動かしてる方がいいと判断したのだった。
……………………………
翌朝。
昨日の雨が汚れた空気も洗い流したかのように、スッキリと晴れ渡り、清々しい朝だった。
小さなコーポの小さな玄関を出る時、誰も居ない部屋に向かって元気に言った。
『行ってきます!』
外は雨になった。
「涙雨…」
そう思った。
朝食のサンドイッチは ちょっぴりしょっぱかった。きっと、涙のせい…
気持ちを入れ替え、化粧をして服を着た。
身体の跡が消えるまでには 立ち直ろう!
食べていくための仕事がある、メソメソしたらダメだ。
また逢えるのだから。
『また逢える…』
呟いた
車に乗り、そして走り出した。
『御主人様、麻以にも一本ください』
吸えない煙草…でも 欲しかった。
火を点けた。当然むせる。煙草の煙に涙を隠した…
『昼食を一緒に食べて帰るといい。』
『大丈夫です…』
御主人様の誘いを断り、車を降りた。
『連絡するよ』そう言い残し、車が遠くに小さくなっていった……。
……………………………
私はひとり、座り込んだまま 宙を見つめ しばらく動けなかった。
土日を挟んでいるから、出勤まで まだ少し休みが残ってはいるが、私は 明日から仕事に出ると決めた。
何かに夢中になって身体を動かしてる方がいいと判断したのだった。
……………………………
翌朝。
昨日の雨が汚れた空気も洗い流したかのように、スッキリと晴れ渡り、清々しい朝だった。
小さなコーポの小さな玄関を出る時、誰も居ない部屋に向かって元気に言った。
『行ってきます!』