この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妄想実現SMクラブ 「Five Hours」
第1章 開かれた扉
「美智子さんはどんな妄想を実現したいの?」
「えっ…」
私は突然の問いに、コーヒーカップの淵を指先で触れていた。
「話してほしいの。興味があるからここに来てくれたんでしょう?」
彼女の声には張りがあり、その自信が声にも表れていた。
「高校生の時に観た時代劇がきっかけなんです。それからずっと、私も女優さんのように縛られてみたいと思うようになりました。本当に解けないのか体験してみたいんです。縛られた事がないんです」
今まで誰にも話した事はなかった。家族、友人、過去の恋人、職場の人、誰も知らない私の秘密。それを優季さんに打ち明けた。
優季さんは私の顔色を窺(うかが)いA4用紙1枚の紙をカウンター越しに差し出した。取り扱いには注意してほしいと念を押された。そこにはタイトルも日付も記載されていない。ただルールらしき事が書いてあった。
「えっ…」
私は突然の問いに、コーヒーカップの淵を指先で触れていた。
「話してほしいの。興味があるからここに来てくれたんでしょう?」
彼女の声には張りがあり、その自信が声にも表れていた。
「高校生の時に観た時代劇がきっかけなんです。それからずっと、私も女優さんのように縛られてみたいと思うようになりました。本当に解けないのか体験してみたいんです。縛られた事がないんです」
今まで誰にも話した事はなかった。家族、友人、過去の恋人、職場の人、誰も知らない私の秘密。それを優季さんに打ち明けた。
優季さんは私の顔色を窺(うかが)いA4用紙1枚の紙をカウンター越しに差し出した。取り扱いには注意してほしいと念を押された。そこにはタイトルも日付も記載されていない。ただルールらしき事が書いてあった。