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妄想実現SMクラブ 「Five Hours」
第9章 解放された妄想実現力
「ハァ…ふぅんっ…ン…ン…ァ…」
本当に優しいキスだった。私は指を何度も絡め合い、彼に近づきたかった。お互いの胸と胸が密着するまで。私の腕は上に伸ばされ、まずネイビーのキャミソールが、ゆっくり脱がされた。キスをしている間に、彼の手がベルトにかかった。ベルトやフック、ファスナーも外され、スーツのパンツが彼の手で下げられていく。

私は後ろから彼に抱き締められていた。お腹に当たる彼の手が温かかった。上下ネイビーの下着はまずブラから外され、続いてショーツも外され、下に落ちていった。

私は今日初めて会ったジュンさんという男性によって、裸にされてしまった。そう考えると本当に恥ずかしくなって、腕で胸を隠して、彼に背中を向けて、動けなかった。

動けない理由はもう1つあった。それは体中にできた縄の痕だった。二の腕、胸、腰、脚にまで縄の痕が、くっきりと付いていた。どこにどう縄が通されたのか分かるほど、痕はあの締めつけを私に思い出させた。
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