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妄想実現SMクラブ 「Five Hours」
第9章 解放された妄想実現力
彼は私の後ろで服を脱いでいた。ベルトの音が聞こえ、シャツやズボンなどをソファーに投げていった。

ジュンさんはソファーから赤い麻縄を1本持って、私の前に立った。彼の引き締まった体が、目の前にあった。

「手首を揃えて前に出して…拳を握ってね…」

私は胸から腕を離し、大人しく手首を出した。両手首に2つ折にされた麻縄が巻かれていく。さっきまで私の体に密着していた縄だ。
手首の一番細い所に3回巻かれ、両手首の間にも通され結ばれると、もう手首は固く固定された。

「さあ、シャワー浴びてこようか」

私は裸になって、どこも隠せない恥ずかしさに、声を出すことができなかった。コクリと一度だけ頷いた。
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