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妄想実現SMクラブ 「Five Hours」
第11章 肌と肌が触れ合う大切さ
私は彼に請うた。
「もう…欲しい…」

「分かった。ちょっと待ってて」
彼がコンドームを取りに離れようとしても、私は彼の首に飛ばした腕を離そうとしなかった。

「美智子ちゃん…どうしたの…?」

「ここから離れないでほしい…付けなくていいから…」

私は本当に離れてほしくなかった。優季さんの言葉を思い出していた。縛られた女を前に男は本性を出すから。でも目の前にいるこの人は、最初に会った時の印象のままだった。縛られて動けない私を優しく扱ってくれた。言葉遣いも変わらず、いつも優しく接してくれた。今、縛りなしのエッチでも変わることはなかった。彼の人柄が伝わってくるエッチだった。

もうずっと抱きしめていてほしい。ありのままのあなたを受けとめたい。そう思えたから出た言葉だった。

「わかった。外に出すからね」
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