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妄想実現SMクラブ 「Five Hours」
第13章 最後の妄想実現
目を覚ますと夕方だった。
西日が部屋に差し込んできていた。
喉が渇いた。お腹も空いた。
少し汗もかいたみたいだ。
体も痛いところはなかった。

最後の妄想実現はもうすぐ終わる。
縛られて閉じ込められた。
こういう状況になると、愛する人の事を
考えるのだなと思った。
早く助けに来てほしい…と。

やがて外は真っ暗になった。
私はベッド脇の壁に背中を預けて
急にやってきた疲労と戦っていた。
えっ…うそでしょう…
彼に何か起きたんじゃ…

夜7時30分を過ぎた頃、
カチャと鍵が開く音が聞こえた。
扉が閉まり誰か入ってきた。
真っ暗の部屋なので分からない…
淳平であることを祈った…。
灯りがつくと、スーパー袋を両手に持った
淳平だった。
私はガクッと力が抜けベッドに倒れた。
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