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妄想実現SMクラブ 「Five Hours」
第2章 体験入店
エレベーターはすぐに止まった。優季さんは説明を終え、扉を抑えてくれていた。エレベーターホールから通路に出ると、ここも通路を挟んで左右が部屋だった。

「奥の2-D」

ゆっくりと歩き、部屋の番号を確かめ、その2-Dの前に着いた。優季さんが私のすぐ後ろで立ち止まった。

「防音ドアだからノックはいらない。あなたが入ったら自動で扉はロックされて、内からも外からも開かない。私だけが開けられるから」

私は待機部屋にいた時のように、大きく肩で息をしていて、体も震えていた。男性と監禁されるという事実を前に、緊張で足が動かなかった。優季さんの手が私の二の腕に触れた。
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