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妄想実現SMクラブ 「Five Hours」
第3章 覚悟できない女
「ネイビーのタンクトップに、黒のパンツが似合うね。もしかして赤い縄を意識してのコーディネート?本当はもっとお堅い仕事なんじゃない?秘書とかね?」

「えっ…ジュンさん…私、初めてなの…」
私は彼の目を見ないで、縛られることが初体験だと伝えた。

「知ってるよ。優季さんがね、『あの子は怖がりで、きっと逃げようとするから、口に騙される前に、体を抑えつけて、逃げないようにしてあげて』って、こうやってね」

ソファーの音がして、座面が沈み込むことで、彼が近付いてくるのが分かる。そして彼の両手が、脇の下からお腹に回されていた。
私は「えっ…」と体がピクッと反応し、声が出てしまう。
そして私の体は彼の方に手繰り寄せられる。

「ちゃんと両脚をソファーに乗せて…」と言われ、私は大人しく従ってしまう。
両脚を伸ばしてソファーに乗せると、完全にジュンさんに背を向ける形となり、そこから立ち上がって逃れるのは困難だと分かった。
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