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妄想実現SMクラブ 「Five Hours」
第4章 完璧緊縛主義者の男
さっきまでの恐怖心は、いつの間にか消えていた。縛られてしまった今は、驚きの方が大きかった。そのせいで呼吸は落ち着かなかった。普段の生活で何気なく動かしている上半身の各部分が、たった2本の縄で動かせなくなった。正直、夢であったほしかった。でも、ソファーの背もたれに掛けられていた縄が、確かに2本消えていた。それらの事実が導き出す答えは「現実」だった。
時代劇やドラマではこんな縛りはない。SM的な縛りは写真でしか知らない。実際にされてみると、それは想像以上だった。上半身で動かせるのは、腰と、手首と、指先と、首だけだった。他は自分から動かせなくなっていた。ピクリともしないというのが、正しい表現のように思えた。…。
時代劇やドラマではこんな縛りはない。SM的な縛りは写真でしか知らない。実際にされてみると、それは想像以上だった。上半身で動かせるのは、腰と、手首と、指先と、首だけだった。他は自分から動かせなくなっていた。ピクリともしないというのが、正しい表現のように思えた。…。