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12歳年下の彼とバレンタインする話
第9章 ネイチャースタジオ

ニジマスの方も…賢くて
エサだけ…綺麗に取られちゃって。
すぐに釣れて終了て感じにはならずに
それなりに楽しめる難易度になって居て。

それぞれ2匹づつニジマスを釣って、
4匹のニジマスの入ったバケツを持って
すぐ近くにあるアウトドアカフェに
持って行くと調理は10分程で
出来ますよと言う事で、
ちゃっかり彼は…フライドポテトと
きな粉のドーナッツを注文してて。
ドーナッツを…半分こにして食べながら
ニジマスが揚がるのを待って。

釣りたてのニジマスが…
これまた…絶品の美味しさで。
前のアジ釣りの時も思ったけど
自分で釣った、さっきまで生きてたお魚が
美味しくない訳…ないんだよなぁって。

フライドポテトとニジマスを
完食した頃には時間は14時になって居た。

「港斗君…そろそろ、お昼にしない?」

私は…ニジマス2匹で…十分だったから
ポテトは彼が全部…食べてたんだけど。
多分彼のお腹なら…、まだ入るだろうし。
お昼ご飯にしようと声を掛けた。

『学校給食でも食べられるんですか?』

確かにこの雰囲気なら、
給食がレストランで食べられそうだけど。

「食べられるのは…カレーだけどね」

この…ネイチャースタジオには、
体育館を改装したフードホールがあって。
神戸発のカレー店のマンドリルカレー
給食室を改装してクラフトビールを
製造して販売している、
open air 湊山醸造所のビアカウンター。
青森のリンゴを使った、
スイーツが楽しめる「あら、りんご。」がある。

マンドリルカレーを頂いて、
クラフトビールを購入して。
それから…アップルパイも…。

『後で…クラフトビールと
アップルパイ…頂きましょうね』

ちゃっかり…お土産まで
買ってしまって、
すっかりネイチャースタジオを
堪能して…駐車場に戻って来る。

『凄い丁度いい時間になりましたね』

駐車場まで来ると、そう
今の時間を確認しながら彼が言って居て。

「凄いい時間って?」

『巴さん…下着とかって
余分…持って来るタイプですよね?』

別に大人だから汚したりする事は
ないんだけど、下着とか、
次の日の…服も…もう1組
余分に持って来てしまうタイプだけど…。

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