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12歳年下の彼とバレンタインする話
第4章 神戸北野へ行こう!
柱時計のある豪華な応接室、
それに当時の写真も
多く展示されていて。
トーマスさんご一家が
どんな生活をしていたのか
当時の様子と今の様子を見比べつつ
知る事が出来る展示になって居る。
居間のスペースは
壁紙もピンクのストライプ柄で。
シャンデリアもお揃いのピンク色をしてる。
この居間に設置されてる
可愛いピンクのシャンデリアは
滑車がついて居て、
高さを調節する事が出来る仕様で。
読書をしたり、カードで遊んだり
その時々に合わせて調光して居たのだそうだ。
「へぇ~、でも当時だったら
かなりハイテクな技術だったんじゃ…」
『今の電気なんて、無段階調整ですもんね
色味も…暖色か寒色変えられますし』
食堂も豪華なお城の様な造りで、
飾り戸棚と暖炉が設置されている。
その飾り戸棚には…
チケット売り場の人が
接客してくれそうな窓の様に
なっている部分があって。
「ねぇ、港斗君…あの飾り
棚の奥ってカウンターなの?」
『お屋敷の地下に台所があるみたいで、
出来た料理をリフトで持ち上げて、
あそこの窓みたいなハッチから
取り出して、提供してたみたいですよ』
キッチンが地下なのも
それはそれでびっくりだが。
キッチンで作ったものを
リフトで運んでるのもびっくりだ。
「ハイテク…お屋敷…ッ」
書斎の部分は…8角形の
出窓の様に飛び出た空間の
5面に窓を配置した自然光を
ふんだんに取り込める様になっていて。
書斎エリアの天井は、
傘を広げた様な…デザインで
遊び心もある感じになっている。
「天井が…広げた傘の
内側…みたいになってるんだぁ~」
1階の造りは豪華絢爛と言う
贅沢な感じだったのに、
お屋敷の2階の夫婦が使っていた
お部屋とかは…質素な感じの造りで。
ドイツ人ならではの
合理的思想の造りになっている。
2階のホールにはこの
風見鶏の館のシンボルの
風見鶏の原寸大のレプリカが
展示されていて、結構大きい。
風見鶏のレプリカと記念撮影をして
2階を見学して。風見鶏の館を後にした。
風見鶏の館からは
これまた歩いて1、2分の
神戸北野神社…にお参るする事にした。