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愛欲と追憶の日々
第10章 ある夜

直樹との関係を続けながらもタカシとの関係をやめることが出来なかった私はタカシと逢瀬を重ねていった。
何度も言うのだが、私には本当に罪の意識がなかった。
罪悪感と言うものが、本当になかったのだ。
そんなある日。
タカシが鷺沼のマンションを引っ越したと言う情報を居酒屋みゆきの常連客から聞き入れた。
引っ越した先は私もタカシから聞かされていなかった。
と、言うか、身体の関係になっても肝心なことはお互いに話してはいなかったのだ。
そんな時、ようやく直樹と一緒に休みを過ごせる時が来た。
数か月ぶりでちょっと暑さを感じたので夏だった様な気がする。
私の家に直樹が飲みに来ていた。
もちろん、泊る予定をしてきていたのだ。
酒のツマミは直樹が作ってくれる。
これは、いつもの事だった。
直樹は仕事も忙しかったが、料理をするのが趣味だったし、私よりも数段料理の腕前は上だったのだ。
今夜は何を作ってくれるのだろう。
ちょっとワクワクしながら私はキッチンに直樹と一緒に焼酎の水割りを飲みながら立っていた。
「今日は、何作ってくれるの?」
「今日か?今日はしめじとえのきのドレッシング炒めさ…」
「どうやって、作るの?」
「見てろよ…今、作ってやるからさ…」
何度も言うのだが、私には本当に罪の意識がなかった。
罪悪感と言うものが、本当になかったのだ。
そんなある日。
タカシが鷺沼のマンションを引っ越したと言う情報を居酒屋みゆきの常連客から聞き入れた。
引っ越した先は私もタカシから聞かされていなかった。
と、言うか、身体の関係になっても肝心なことはお互いに話してはいなかったのだ。
そんな時、ようやく直樹と一緒に休みを過ごせる時が来た。
数か月ぶりでちょっと暑さを感じたので夏だった様な気がする。
私の家に直樹が飲みに来ていた。
もちろん、泊る予定をしてきていたのだ。
酒のツマミは直樹が作ってくれる。
これは、いつもの事だった。
直樹は仕事も忙しかったが、料理をするのが趣味だったし、私よりも数段料理の腕前は上だったのだ。
今夜は何を作ってくれるのだろう。
ちょっとワクワクしながら私はキッチンに直樹と一緒に焼酎の水割りを飲みながら立っていた。
「今日は、何作ってくれるの?」
「今日か?今日はしめじとえのきのドレッシング炒めさ…」
「どうやって、作るの?」
「見てろよ…今、作ってやるからさ…」

