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愛欲と追憶の日々
第2章 居酒屋
私は、その様子を見ながら飲んでいた。
店にはママとタカシと私だけだった。
店の時計を見ると時刻は8時半を回った頃だった。
私は、夕方から来て、飲んでいたのでかなり酔っぱらっていた。
そんな様子を見たママが話しかけてくる。
「あなた、こっちの席に来て一緒に3人で飲まない?」
「え?いいんですか?」
「ええ、いいわよ、タカシと3人で飲みましょうよ…」
ママがそう声を掛けてくれた。
私は、タカシと一緒にお酒が飲めることに嬉しさを隠し切れなかった。
グラスとツマミの鮭のハラミを持ちママとタカシがいるテーブルへと移動した。
私は二人に挟まれるようにして席に座った。
その時、私は目を悪くしていて眼鏡をかけていた。
そんな私にタカシは話しかけてくる。
「お姉さん、見かけない人だよね、どこから来たの?」
「え?私は、ここから2~3分のところに自宅があるの…」
「えー?近いんだ?」
「うん、近いわね…」
「お姉さんさ、ちょっと眼鏡外してみてよ…」
「なぜ?」
「顔がちゃんと見たいからだよ…」
私はタカシに言われるがまま眼鏡を外した。