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第6章 　突然の電話

内線が　チェックアウトの案内を聞き
二人は自宅へと　車を走らせ　車中　麻衣は無言で
走り抜ける窓の外を見つめ
　
拓哉と住む　マンションへ車が止まると　
無言のままドアを閉め　部屋に入りシャワーを浴びて
拓哉の為の夕食を用意して　テーブルの上に
パソコンを置き　開いたまま　画面を・・・
ただ　漫然と眺めていた

7時

拓哉が悲しそうな　顔で帰って来て
言葉の少ない　夕食を終わらせ　拓哉が一人
浴室へ消え　何時もの様に　二人の暮らしが
流れ初め　麻衣の上で荒い息を吐きだして
拓哉が体を外し　寝息を立て初めた時
麻衣は天井を見つめ　2か月前　
暖かな空気に包まれた部屋が
冷たく寂しい空間に　
変わってしまった寝室で　涙を溢していた

土曜日

森の部屋のチャイムを押して　ドアを開けた森に　
冷たい視線を送り　無言で寝室へ入って
裸に成り　エプロンを付けて　リビングへ入った　
ソファーに座った森が　麻衣を見上げ
目を反らすのを見て　麻衣は掃除洗濯と
体を動かして　冷蔵庫の中を覗き　ご飯を炊き
夕飯を用意して　無言で出し　森も無言で食べ
浴室の用意をして　森が入って行く後ろから
無言で入り　森の体を洗い　猛った物を無言で
見て　森の誘いの無いまま　朝を向かへ
二日の間　森との会話は無く
肌を重ねないまま　月曜日
拓哉のマンションへ　戻って行った