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生贄の 人妻
第12章  おもてなし・・・・
森に 冷えたお酒を差し出されて 
グラスに受けたお酒を口の中に 
水滴が転がるように喉奥へと転がり落ち
口の中を フルーティーな香りが広がって来た

「 美味しい 」

麻衣が呟くような言葉に 歪な顔が笑顔を見せ
手酌で 立て続けに飲む姿に

「 勿体ないですよ ゆっくりと・・・ 」

「 旨い物は 我慢できないからな 」

嫌らしい目で 麻衣の薄青い浴衣に胸元に
視線を這わせ 口角が上がった 麻衣は目の前の
綺麗に盛り付けられた 御造りに箸を伸ばして
二人の夕食が始まる

森に抱かれた後 少しまどろみ
部屋に 有る露天で体を流して 森が隣に入って
手を出して来た時 手の平を叩いて

「 ご飯に 行きましょう 」

森を誘い 指定された 半個室のテーブルに着いて
係のお勧めの 地元のお酒を二人で飲み始めた時
運ばれてきた 盛り付けに麻衣は目を輝かせ
先付けの器を返して お刺身を口に入れ
うっとりとした表情に 変わって行く
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