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生贄の 人妻
第12章  おもてなし・・・・
森が部屋を叩くと 中から酔った声が

「 待ってたよ!! 」

赤ら顔の3人の男達が 入って来た
麻衣の体に 好色な目で視線を這わせて来る
森に促され 社長の隣に座り 徳利を差し出されて
お猪口で受け 

「 川田 麻衣と申します 」

頭を下げると 男達が手を叩き

「 可愛い お嬢さんだ お幾つ? 」

前に座った 少し中年太りをした男が訊ねて来て

「 常務 女性に年を聞くのは 野暮だよ 」

隣に座る ギョロ目の 中年男性が諫めて
麻衣の胸元に 嫌らしい視線を向けて来た

「 28です ・・・ 」

麻衣は答え 社長の手は麻衣の太ももに当てられていた

「 若いな・・ 儂の半分・・ 以下 」

常務と呼ばれた男が 嬉しそうに 盃を空け
麻衣のお酌に 嬉しそうに口に運ぶ

「 こちらを 」

森が小さな錠剤を小皿に乗せ テーブルに乗せると

「 そう 此れが無いと 今夜は・・・ 」

ギョロ目の男が 一つを口に入れ酒と一緒に
飲み込み 釣られて社長と常務も口にする
森は3人に お酌をして回り 頭を下げ続け
麻衣に 男達は色々と聞き 左手の指輪を見て

「 結婚しているの? 」

ギョロ目の男に聞かれ 麻衣が頷くと
三人の男達の目が光り 常務が一言

「 人妻 ・・・・ 」

嫌らしい響きで呟いた 
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