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生贄の 人妻
第13章  同僚

11月最初の月曜日

拓哉が報告書を作成している所へ 
2課の樋口が机の横に立って
話しかけて来て

「 川田さんの奥さん 麻衣さんて言うんですか? 」

拓哉は森の腰巾着の 木下と樋口とは距離を置いていた
時折話しかけられた時も 当たり障りのない会話で
席を外すようにしていたが 今年の5月を過ぎた辺りから
二人は 甚振る目で拓哉を見て 何かと話しかけて来る
樋口の目に 嘲りを浮かべ話し始めて来た

「 麻衣さんて 美人?と言うより 可愛いですよね 」
「 聞いてくださいよ 前期頑張ったから 部長が
  ご褒美くれるって 土曜日に 部長の家に夕食を
  招待されたんですよ 」

拓哉は目を見開き 樋口を睨み 手を握り締めた

「 木下とリビングへ入ったら 誰が居たと思います
  そうなんですよ 麻衣さんが迎えてくれて
  余りに可愛いから 写メ撮らせて貰いましたよ 
  だって まっぱに エプロンですよ 」

「 肌は白いし 青いエプロンの脇から おっぱいの
  膨らみが見えて 腿迄の下に 白い足が・・・」

「 照れてましたけど 俺たち二人で 何枚も写して
  部長に怒られましたけどね 」

「 その時の写真 これなんですよ 可愛く
  撮れてるでしょう 後姿なんか ほら 」

拓哉を嬲る様に 写真を見せて来る 裸にエプロンを纏い
恥ずかしそうに見つめ 後姿は白いお尻を見せて
キッチンに向かう姿を映していた 
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