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生贄の 人妻
第17章 集う 妻達
土曜日
駐車場に車を止めて4人が建物の庭に回ると
井上と和田が笑顔で迎えて来る
麻衣は弥生と挨拶を交わし お互いに目を合わせ
今夜の 期待に目を光らせていた
「 大きいわね・・・ 」
久美子が建物を見上げて言い 相馬と拓哉達が車から
荷物を降ろしている横に 白いワンボックスが止まり
中から 紺野と40代前半のショートヘアの女性が
笑顔で降りて来て
「 小枝子です 宜しく 」
拓哉は荷物を降ろす手を止め 井上と顔を
見合わせた 井上も頷いて佐恵子の後ろ姿に
目を送り
「 紺野さんの奥さん? 幾つだ? 」
紺野と森の話を聞いていた二人は顔を見合わせた
森と同期と聞いていた紺野は 53歳 森が25歳の時に
小枝子さんを森に紹介され 寝取って そして奪ったと
聞いていた そうすると小枝子さんは 同じ年齢?
若くても 50歳前後の筈だが 車から降りてきた姿を
見た時 相馬の奥さんと変わらない 女の魅力が溢れている
横で荷物を抱えた紺野に 思わず井上が聞いていた
「 奥さん お奇麗ですね お幾つです ? 」
「 一つ下だから 52歳になった ばかり 」
それを聞いた 井上が拓哉に顔を向け 驚いた
表情を浮かべ 紺野が笑い顔で
「 先月 向こうで お別れ会をして小枝子
残念がっていたんだ 」