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生贄の 人妻
第17章  集う 妻達

  何も言ってくれなかった それでも 傍にいるのを
  何時も感じていたんだ 電車に乗って通勤する時も
  
  商談している時 横で目を輝かせて 俺の話に
  頷く姿を感じていてね 毎日寂しくなかったよ
  
  白井さんと 少し話をして 彩の焼きもちを
  感じた事も有ったな 心の中で 謝った事も
  有った 家に帰って ビールを飲んで 部屋に
  彩を感じていたから 寂しくなかった

  コテージに行った時 俺の横に居て 生きてたら
  きっと一緒に楽しんでくれたと思う ・・・・

  楽しそうに見ているの感じたから 彩が怒ってたら
  あの日参加しなかったと思う 
  
  夢を見た後で起きた時 本当に一人になったと実感してね
  あの部屋が あんなに広く感じた事 無かった 涙が出たな
  布団に座って 泣いてたよ、子供に戻ったみたいに 
  寂しくて 心細くて もう会えないのが 判ってね 
  
  今週 白井さんから誘われて 
  明日一緒に映画を見る 約束をしてね 
  彩と付き合った時も最初は映画だった
  どうなるか判らないけど 暫くここには、
  来れ無いと思う ー

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