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ファーストファンタジー
第2章 勇者
ニーナたちが王国を発ってから数時間が経っていた。

歩き疲れた御一行は小さな村に訪れる。

「日も暮れたし今日はここを宿にしよう」

「その前に飯でも食おう。腹が減った」

食事を済まし、宿を探しだす。

部屋は結構な広さだ。

「お、当たりだな。俺のベッドはこれな」

ジャックが窓際のベッドを陣取るとケイトはムッとして睨む。

「なんだよその目は?」

「ケイトそこがいい」

「ダメだ早い者勝ちだよお嬢ちゃん」

「譲ってやれ。ケイトは怒ると怖いぞ?」

「ふん、こんなおチビちゃん怖かねぇよ」

瞬間、電撃がジャックを襲った。

痛みが全身を駆け巡る。

「ごぱああぁ!!」

「ふぅ、やれやれ。だから言ったんだ」

「ケイトのことチビって言うな」

「このアマ……いつか悪戯してやる……」

呑気になにやってんだよ
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