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12歳年下の彼と同棲開始する話
第8章 真夜中の出来事…

青白い顔をしながら、
この世の終わりみたいに頭を抱えた
湊斗が恨めしそうにこっちに言って来て。

「私は…何度も…港斗君の事ッ
お、起そうとしたんだよ?」

彼は…自分が私だと勘違いして、
來翔さんの身体を弄ってたんだと
そう思ってるみたいだったから
さっきの最後の方はそうなんだけど
途中までは…私だったと言う事は
ちゃんと分かって無かった様子だった。

吐きそうと港斗くんが言ってそのまま
おトイレの方にフラフラしながら
向って…。吐いてスッキリしたのか
リビングの方に戻って来たから。

ウォーターサーバーから
水を汲んで気持ち悪そうにしてる
彼に水を飲む様に促した。

『はぁ…すいません…巴さん…』

『俺…今から寝るからさ…、
友坂さんと…一緒にさ…ゆっくり
シャワーでも浴びてさ
お口直しして、スッキリして来なよ?』

ヒラヒラと…こっちに有翔が
手を振っておやすみ~と挨拶すると。
何も無かった感じで、
リビングの脚付きマットレスの方へ
行ってしまって、壁の方を向いて
寝転んでしまって。

こっちからは…何も言わせない感じで
背中を…向けてしまって
すっぽりと毛布を被ってしまった。

視線を…リビングのラグの上で
大の字で鼾をかいている
來翔の方へ向けると。
こっちは…完全に朝まで起きないなって
そんな感じに完璧に寝てたんだけど…。

じっと…彼が…こっちに視線を向けて来て。
その…目の奥に…熱い…、熱が…
火の様に…灯っていて。
ゆらゆらと…揺らいでいる…のが…見える。

『あの…巴さん……良いですか?
僕を…助けると思って…
一緒に…シャワー…浴びてくれますか?』

この…シャワーを一緒に浴びるのは
シャワーを単に浴びるだけ…じゃないのは
これを提案して来た、有翔さんも…
こっちに今…同意を求めてる彼も。
そして…同意を…求められている私にも
もう…分かり切っている…事…なのだが…。

彼を…このままにして置くのも…
気の毒なのは気の毒だし…。
自分も…身体の芯の…熱を…
拗らせてくすぶらせていた…から…。

本音を…言ってしまえば…、
彼が…今すぐにでも…欲しい気分だった。


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