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《りな》
第4章 彼氏
かずやの体はりなを暖かさに包み込んだ


この時間がずっと続けばいいのに…





************




りなは、将来の夢が無い。



平日は仕事へ行き

週末は、一人暮らしをしている彼氏の処へいく


それが、数年間続いている日課だった。


彼氏の処へ行く、周りからは
『通い妻』
と言われるぐらい彼に尽くしていた。

だが、セックスは月に1~2回だった。

お風呂は生理の日以外に一緒に入るし
同じ布団で眠りにつく


だが、彼から『セックスしよう』
と言われたことは思い出すのもむずかしいくらい
数回しか無かった


優しすぎる彼氏は
りなの喘ぎ声に躊躇する。

りなの『もっと触って』という意味の
『そこだめっ』に、彼氏は指を止める。

また、男の人はなにもしなくても立つという
りなの経験は今の彼氏によって否定された


セックスの途中でも
小さくなるのなんて珍しくない

どんなに舐めても、大きくなんてならない



でも…


こんなに長く付き合ってくれた人は
今の彼氏しかいないのも事実だった
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