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妄想実現SMクラブFiveHours番外編 (短編)
第2章 指南役 優季
「だんだん…上手くなってきたね…優秀…優秀…」
そうジュンを褒めていた優季だが、言葉の合間に「はぁ…」と息が漏れ始めていた。
ちょうど5回目の縛りが終わり、縄がすべて解かれたところだった。

「はぁ…私に縛られていたから…縄の加減を憶えるのが早い…」
ジュンは何度も優季を縄で縛るうちに、縄の締め加減を憶え、彼女にとってきつすぎない締めを理解し始めていた。

思い出したように、「最後に大事なことを教えるね…縄を解くときは素早くじゃなくて…ゆっくりと…時間をかけて解いてくれる…?」

「分かりました…」とジュンは素早く知識を吸収していく。
「解くとき…俺…早かったですか…」と続けて質問した。

優季は小さな声で、「かなり…私に『もう1回』と言われて…早く縛りたくて鼻息が聞こえるくらいにね…」

「それは恥ずかしいです…でも…エッチの後戯みたいですね…」
ジュンがそう言うと、優季の首が彼の方に向いた。
「ほんと…飲み込みが早いのね…」

そして彼女はジュンの強い視線に戸惑い、浴室に意識が向いた。
「じゃあ…」とソファの座面に両手を付き、立ち上がろうとした。

立ち上がろうとする優季に、ジュンは体を寄せ、お腹を包むように後ろから抱きしめた。そのソフトな抱き方に優季は「ァァ…」と声が漏れ、肩の力が抜けた。彼には見えなかったが、優季は目を閉じていた。
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