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妄想実現SMクラブFiveHours番外編 (短編)
第3章 覚醒した男
「こうされると…女性は落ち着くって聞いたことがあります…」
ジュンは手のひらを彼女のお腹に添え、体を引き寄せる。
「優季さん…実は緊張していませんか…?」

優季は「えっ…」と驚きの声を出し、体を手繰り寄せされると、「久々だから…少しだけ…」と答えた。

後ろに束ねられた黒髪、垂れ下がる髪を避けるように、ジュンは唇を近付け、優季のうなじにそっとキスをしていく。

ジュンは「いい香りがしますよ…」と彼女の甘い香りに触れ、それに彼女は「ァッ…ァッ…」と吐息を漏らしていた。

「じゃあ…僕からもお願いしたいです…『もう1回』って…」

優季はお腹に回る彼の手を強く握りしめていた。ジュンの手が少し冷たく感じるほど、彼女の手は熱くなっていた。

「もう縛るのは終わり…私に仕事をさせて…」
彼女の声は弱々しく、とてもジュンの意気込みをかき消せるほどではなかった。
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