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妄想実現SMクラブFiveHours番外編 (短編)
第4章 M女の炎
足が閉じられなくなった優季は、「ァァ…」と微かに声を出すだけで、「はぁはぁ…」と息を吐き出し、ジュンを虚ろな目で見つめるだけだった。両脚を広げた箇所に男性の体が密着してくる。そのイメージから連想される行為を頭から遠ざけたくて、優季は全身の力が抜けていく。
ジュンにとって優季の初めて見る表情だった。瞼は重く、今にも眠ってしまいそうな目だった。僅かに開く目は潤んでいて、ジュンを見つめていた。
優季はシャツを脱ぐジュンの姿を見て、もう自分は体を全く動かせないと悟った。両足を伸ばしたくても、縄で縛られ、できず、足裏が床から浮いた状態では立ち上がれないことも自覚した。それもこれも自分が彼に縛り方を教えたからだった。
彼が体を密着させ、背中を反らす優季を、腰に手を回し、そっと抱きしめた。彼の顔が近付いてくる。優季は何とか顔を背け、拒否しようとしていた。それは優季がお客との『キスNG』だったからだ。初めてお相手するお客には、優季は必ず『キスNG』を伝えていた。
優季が再び顔を正面に戻した。ジュンは強引に迫ることもなく、同じところに留まって、彼女をそっと抱きしめ、優しい眼差しで見つめていた。彼と額を重ね合わせ、自分が汗だくであることは隠せなかった。体がとても熱かった。
ジュンにとって優季の初めて見る表情だった。瞼は重く、今にも眠ってしまいそうな目だった。僅かに開く目は潤んでいて、ジュンを見つめていた。
優季はシャツを脱ぐジュンの姿を見て、もう自分は体を全く動かせないと悟った。両足を伸ばしたくても、縄で縛られ、できず、足裏が床から浮いた状態では立ち上がれないことも自覚した。それもこれも自分が彼に縛り方を教えたからだった。
彼が体を密着させ、背中を反らす優季を、腰に手を回し、そっと抱きしめた。彼の顔が近付いてくる。優季は何とか顔を背け、拒否しようとしていた。それは優季がお客との『キスNG』だったからだ。初めてお相手するお客には、優季は必ず『キスNG』を伝えていた。
優季が再び顔を正面に戻した。ジュンは強引に迫ることもなく、同じところに留まって、彼女をそっと抱きしめ、優しい眼差しで見つめていた。彼と額を重ね合わせ、自分が汗だくであることは隠せなかった。体がとても熱かった。