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月の裏で会いましょう-revised-
第12章 以舞の足跡
───以舞は、流産して数日、げっそりと疲れ切った顔でベッドに寝ていた。
木杉が隣で見守っていると、突然目を見開いて、”これは子供を捨てた罰だ” と叫んだ。
問いただして訊けば、十八歳で知人の男性にレイプされて妊娠したという。東京の千寿総合病院で出産し、養子斡旋相談に子供を託した。
その後以舞は短大に復学し、保育士になった。勤めていた保育園で知り合った出入り業者が、木杉だった。
木杉は何も知らずに以舞との結婚に至った───
木杉が隣で見守っていると、突然目を見開いて、”これは子供を捨てた罰だ” と叫んだ。
問いただして訊けば、十八歳で知人の男性にレイプされて妊娠したという。東京の千寿総合病院で出産し、養子斡旋相談に子供を託した。
その後以舞は短大に復学し、保育士になった。勤めていた保育園で知り合った出入り業者が、木杉だった。
木杉は何も知らずに以舞との結婚に至った───