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月の裏で会いましょう-revised-
第14章 別れ
「空野、わざわざ東京から通勤って、なにかあったの?」
同期入社組の荘司風雅は人事部門の主任で、フロント棟の上階にあるオフィスの分室に勤務している。社員の各手当の管理、人員配置の計画、休暇の管理などが主な仕事だ。
いつもきれいに切りそろえた髪。お酒は呑まず、楽しみはお風呂上がりのオレンジジュースだという彼は、きめ細かい白い肌をしている。何事もきっちりとこなさなければ気が済まない、そんな性格が、清潔な身なりや物腰からにじみ出ている。
なんでも大雑把な私とは正反対の性格だが、互いに足りないものを補え合える相手だと感じていた時もあった。
通勤経路の変更を届け出たいと相談したら、すぐに荘司はレストラン棟に出向いてくれた。
同期入社組の荘司風雅は人事部門の主任で、フロント棟の上階にあるオフィスの分室に勤務している。社員の各手当の管理、人員配置の計画、休暇の管理などが主な仕事だ。
いつもきれいに切りそろえた髪。お酒は呑まず、楽しみはお風呂上がりのオレンジジュースだという彼は、きめ細かい白い肌をしている。何事もきっちりとこなさなければ気が済まない、そんな性格が、清潔な身なりや物腰からにじみ出ている。
なんでも大雑把な私とは正反対の性格だが、互いに足りないものを補え合える相手だと感じていた時もあった。
通勤経路の変更を届け出たいと相談したら、すぐに荘司はレストラン棟に出向いてくれた。