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月の裏で会いましょう-revised-
第15章 悪夢
私は毛布にくるまったまま泣き続けた。何がどうして、こんなことになってしまったのか分からない。
あれは私に対する陸翔の歪んだ愛情表現ではないか。
これまで私の恋愛に横やりを入れてきたのは、私に対して妹以上の感情を抱いていたからだったのだろうか。
私にとっては陸翔は唯一の兄弟だ。嫌いになることなんてできない。けど、彼の思いと衝動を、受け入れることもできない。
今日の出来事は自分の胸の奥にしまい込んでしまおう。全く気付かなかったふりでいよう。
これはきっと悪夢なんだ。あまりにも現実的な感触を持った、悪い夢だったのだ。
あれは私に対する陸翔の歪んだ愛情表現ではないか。
これまで私の恋愛に横やりを入れてきたのは、私に対して妹以上の感情を抱いていたからだったのだろうか。
私にとっては陸翔は唯一の兄弟だ。嫌いになることなんてできない。けど、彼の思いと衝動を、受け入れることもできない。
今日の出来事は自分の胸の奥にしまい込んでしまおう。全く気付かなかったふりでいよう。
これはきっと悪夢なんだ。あまりにも現実的な感触を持った、悪い夢だったのだ。