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月の裏で会いましょう-revised-
第18章 絶望
「気づいてたのか」


「気づかないふりをした。忘れようとした。でも、できるわけないよ」


「俺にとってお前は」

陸翔は言いかけたが、私が強く睨み付けたのを見て口を引き結んだ。


私はふらふらとその場を後にした。誰かが私の肩を掴んだけど、振り返る気も起きなかった。よろよろと歩く目の前に立ちはだかったのは、昴だった。


「咲良…大丈夫?」


「なにが?ははは…」


何故か、笑い声が自分の口から洩れた。

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