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第17章 悲恋讃歌①

菊奈さんは
タオルケットをねーちゃんにかけて
飲み散らかしたテーブルの上を
テキパキと片付けて行く

「…生徒とできちゃったらしいよ」

独り言のように
菊奈さんに言ってみると
楽しそうに笑いながらテーブルを拭く

「私、禁断の恋って結構憧れちゃうんだよなぁー」

菊奈さんに
恋愛の話を振ったのは
間違いだったとすぐに反省した

心の奥がズキズキと痛む

「僕もです…」