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第18章 優しい雨①

人を愛すると言う
本当の意味も知らないまま
好奇心や肩書きへの興奮などから
付き合った彼女に浮気されたまま
未だにずるずると付き合っている

きっと『好き』って言う思いが
恋愛感情まで達していなかったのだろう
自分はそのつもりだったそれが
恋と呼ぶには滑稽で
子供のままごとみたいなモノだ

実際
どうしても彼女じゃなければ
いけなかったかと言われたら
ハッキリと『そうだ』も言えない自分に
浮気される原因はあったのだろう

それでも
別れ話する勇気がない俺は
その『なんとなく』を続けていた