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年上主義
第18章 優しい雨①
筋トレだった為
使わなかったジャージを
スポーツバッグから引っ張り出す
「え…もう濡れてるし、大丈夫ですよ」
きっと透けてる事に気付いてないのだろう
でも、そんな事
見ず知らずの女性に言って良いものか
「あー……その…服……濡れてたら…」
本気で恥ずかしくなって
顔を真っ赤にして俯く
「あ!そか!ありがとう」
そんな俺の一生懸命に気付いてくれた
彼女は『借りるね』と言って
俺のジャージを羽織った
「本当にありがとう!名前…聞いて良いですか?」