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第19章 親友の家①

もっと近付いていたいのに
布団はベランダに上がって来る

「も、もう少しね！」

「はい、一気に引き上げましょう」

心にもない事を
体裁を守るために口にする

「せーの！」

諦めて勢いよく引っ張りあげると
思ったよりも抵抗なく
そのまま
布団の下敷きになるように倒れ混む

俺の上には愛しい人
布団に隠れていて
視界は薄暗いのに
潤んだ瞳は良く見えた

ぴったりとくっついた下半身同士が
熱く燃えてしまいそうなほど
狂おしかった