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年上主義
第4章 電車通学②
思えば思うほど底のない沼に両足が埋まってしまったかのようにずぶずぶとネガティブの泥が絡み付いてくる

「こらっ!」

再びピシッっとでこに少しの傷みが走る

「初めて名前で呼んだのに反応なしかー!」

「え!?うそっ!!もう一回お願いします!
!」

ネガティブ思考に飲み込まれていてしまった僕は全然気付かなかった

「君が私を名前で呼んだらねー」

「ぇ…さ…早苗…さん…」

名前を呼ぶだけの事がこんなに恥ずかしいものだと思わなかった
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