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年上主義
第5章 夜の星①
自分で言うのは嫌味に聞こえるだろうが
俺は割と女性にモテる方だと思う
学生時代に付き合った子たちも最初は相手の方の告白からがほとんどだ
それ故に自分から恋い焦がれたと言う意識を持ったことがないような気がする
勿論、好きだから付き合うのだが
『この中では一番好き』程度なのだ
一目惚れもなければ運命的出会いもない
別れると言われたら寂しいけど、そんなに苦しさを感じた事もない
暫くしたらまた良いなぁと思う子が現れて
かと言って、どうしても付き合いたいと思った事もない
俺にとってそれが恋
もし、それが恋じゃなければ恋を知らぬまま大人になってしまった