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12歳年下の彼とGWする話
第4章 大阪まいしまシーサイドパーク

一緒に遊んでいた港斗君が
こっちに戻って来たので。

「港斗君、どうしたの?」

『大人と遊ぶよりも、
子供は子供同士の方が楽しいですから』

あっちと港斗が指さした方を見ると、
同じぐらいの年齢の子達と
一緒に楽しそうに遊んでいる大和の姿があって。

子供って…名前も何にも知らなくても、
こういう時のコミュニケーションスキルと言うか
もうずっと友達でしたけど…みたいな
そんな関係にあっという間になれるのは…。
子供ならではと言うか、凄いなぁって思ってしまう。

キャーキャー言いながら、
楽しそうに遊んでいる大和を見ていると。

子供が…生まれたら…
自分の子供と…今よりも
ちょっとお兄ちゃんになった大和と
産まれた赤ちゃんのここなちゃんと
妹夫婦と…一緒に、
ここのお隣にあるロッジ舞洲の
大きなログハウスに…お泊りしても良いなぁって。

今回はログハウスは全部埋まってたから
来年は…早めに予約して…
ログハウスにお泊りしても良いなぁって。

ユニバからも近い立地だから、
子連れでユニバで遊んで…とかでも
良いかもとか考えていると…。

『巴姉サ~ン、生田サ~ン』

本人はまだ遠い所に居るのに
相変わらず小柄な割に良く響く声を
している葵の声はここまで聞こえていて。

『あっちの遊歩道の所
海を見ながらお散歩が出来て
人もあんまり居なくて穴場でしたよ~』

『大和君の事は…、
僕達が見守りしますので…
後、それからこれ…おふたりに…』

見守りと言うあたりが、
何とも看護師らしい表現で。
さっきのクラフト館の袋に入った
何かをこっちに小林が差し出して来て。

「すいません、ありがとうございます」

何が入ってるのか分からないが
小林から袋を受け取って
港斗君と一緒に公園の奥にある
シーサイドプロムナードを目指した。

綺麗に整えられた海沿いの遊歩道を
彼と手を繋ぎながら歩いていると。
ちらほらと釣り糸を垂らしている
親子連れの姿があった。

この辺りは大阪の中心地からの
アクセスも良い…初心者向けの釣り場の様で。

GWと言う事もあり、小学生ぐらいの子を
釣れた家族連れや…自転車で釣りに来た
地元の中学生のグループの姿もあった。


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